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総括班

27年度の年次報告書

27年度の研究実施計画

総括班は単なる連絡調整組織ではなく、班間連携の促進、女性・若手研究者支援、次世代研究者育成と教科書編集、産学連携の促進、国際会議等による研究成果の発信、データベースの運営、博物館機能を利用した情報発信等を行う。またバイオミメティクス国際標準化国内審議委員会、バイオミメティクス推進協議会との積極的な連携を図る。中間評価の結果を踏まえ、総括班のリーダーシップのもと班間連携・異分野連携ならびにアウトリーチ活動を更に促進する。

(1)研究班間における異分野融合を効果的に推進するために、これまでに蓄積した「バイオミメティクス・データベース」に基づく“画像検討会”を定期的に開催し、計画班・公募班の研究を補完強化するとともに、生物学へのフィードバックを図る。さらに将来的な産学連携を視野に入れ、「バイオミメティクス・データベース」ならびに“画像検討会”の運用拠点化に向けてバイオミメティクス推進協議会等との連携を図る。

(2)「サブセルラー・サイズ構造」の真の描像と機能発現機構解明を目的とし、“ナノスーツ法”の普及をはかる。“ナノスーツ法”とは領域代表者とB01-2班の研究代表者が、戦略的創造研究推進事業(CREST)で見出した“生きた状態で生物の高解像度SEM観察”を可能とする技術であり、生物が分泌する保護膜を模倣したbiomimeticbiofilmを利用する方法である。本手法を利用することでこれまで高解像度SEM観察ができなかった魚類や植物など湿潤状態の試料や、生きた状態で機能を発現している表面微細構造の“その場観察”が可能となる。“ナノスーツ法”ではbiomimetic biofilmによる生体試料の前処理や専用装置が必要であり、“ナノスーツ法”普及とその実施拠点形成に向けて、ナノテク支援プラットフォームやバイオミメティクス推進協議会等の関係拠点・組織との連携を図る。

(3)国際標準化については国内審議委員会との連携のもと、10月に京都で第5回国際委員会を日本で開催する予定である。

(4)高分子学会、日本化学会、日本顕微鏡学会、日本応用動物昆虫学会等の諸学会との共催講演会、研究会を継続的に開催し積極的に異分野連携を図る。

(5)定期開催している国際シンポジウムの他に、バイオミメティクスに関するアジア会議を開催する。

(6)教科書編集委員会において学部向け教科書ならびに啓蒙書を編集する。

27年度の実績報告概要

本領域は、生物学・工学・環境科学の異分野連携によって、「生物多様性」に学び「人間の叡智」を組み合わせた新しい学術領域としての「生物規範工学」を体系化し、技術革新と新産業育成のプラットフォームとなる「バイオミメティクス・データベース」を構築するとともに、生物学と工学に通じた人材を育成することを目的としている。27年度は以下の成果を達成した。

(1)「バイオミメティクス・データベース」に基づく画像検討会を定例化し、生物規範工学オントロジーの活用をも含め、バイオミメティクス推進協議会、ナノテクノロジービジネス推進協議会と産学連携に向けた連携を図った。

(2)ナノテクノロジープラットフォーム等と連携し、biomimetic biofilmであるナノスーツ法を利用して、魚類や植物など湿潤状態の試料や、生きた状態での表面微細構造観察を行った。

(3)国際標準化ISO TC266 Biomimeticsの国内審議委員会と連携して、第5回国際委員会を10月に京都で開催するとともに、国際会議Engineering Neo-biomimetics VIを開催した。

(4)高分子学会、日本化学会、日本応用動物昆虫学会等との共催講演会、研究会を継続的に開催した。国際ナノテクノロジー展において”バイオミメティクス・ネットワーク・ジャパン”を出展し、メインシアターにおいて一般向け講演会を開催した。

(5)日刊工業新聞社から啓蒙書「トコトンやさしいバイオミメティクスの本」、東海大学出版部から国立科学博物館叢書「生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス」を出版し、Springer社刊アトラスの編集を行った。

(6)アウトリーチ活動として科学技術館『春休み特別展「海!!未来をひらく!海からの贈り物」』を協賛し、国立科学博物館企画展「生き物に学び、くらしに活かす 博物館とバイオミメティクス」の主催企画を行った。

(アーカイブス)

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