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[2015.7.15-17@北大] 科学研究費「生物規範工学」全体会議

会議名:科学研究費「生物規範工学」全体会議および画像検討会

日時:2015年7月15日(水)~17日(金)

会場:15日(水) 北海道大学 創成研究機構 5階大会議室 (13:00(予定) ~ 画像検討会)

       16日(木) 北海道大学 工学部 鈴木章ホール (終日全体会議、懇親会)

       17日(金) 北海道大学 創成研究機構 5階大会議室 ( ~ 16:00(予定)まで全体会議)

主催:科学研究費「生物規範工学」

※こちらの会議は非公開となっております。

◆ プログラム ◆

画像検討会

7月15日(水) 

北海道大学 創成研究機構 5階大会議室(札幌市北区北21条西10丁目)

13:00~13:30   A班科博
13:30~14:00   浜松医科大学
14:00~14:30   椿玲未(JAMSTEC)
14:30~15:00  森直樹(京都大学)
15:00~15:30  北大博物館
15:30~16:00   休 憩
16:00~18:00   画像検索システム演示会

※出席者それぞれが質問画像数点を持ち寄り、各自プロジェクターで画像システムを演示しながら、類似画像の検索を行い、出席者からのコメントを聞く。

 

全体会議ならびにサイトビジット

7月16日(木)

北海道大学 工学部 鈴木章記念ホール(札幌市北区北13条西8丁目)

全体会議

10:00~10:15
開会挨拶 中間評価に対する対応について 領域代表

10:15~10:45
A01野村班 野村 周平(国立科学博物館)
「A01-1班:バイオミメティクス・データベース構築」

10:45~11:15
A01野村班 長谷山 美紀(北海道大学)
「生物学と情報学の連携   -工学的気づきを生み出すバイオミメティクス・画像検索-」

11:15~11:45
公募班 森本 元(山階鳥類研究所)
「鳥類における色彩と構造色」

11:45~12:15
公募班 高久 康春(浜松医科大学)
「NanoSuit®法によるリアルな生物表面観察のバイオミメティクスへの展開」

12:15~13:15  昼食

13:15~13:45
C01石田班 石田 秀輝(東北大学)
「持続可能な社会に求められるライフスタイル・オリエンテッド・テクノロジーの創成」

13:45~14:15
C01石田班 山内 健(新潟大学)
「バイオミメティック製品の開発を支援するデータベースの構築」

14:15~14:45
公募班 室崎 喬之(旭川医科大学)
「自己組織化による動的微細構造表面を用いた海洋付着生物の接着制御」

14:45~15:15
B01大園班 小林 元康(工学院大学)
「海洋生物表面を規範とした親水性表面の調製」

15:15~15:30  休憩

15:30~16:00
B01大園班 黒川 孝幸(北海道大学)
「魚類吸盤にみられる繊維構造の工学的理解」

16:00~16:30
B02針山班 木村 賢一(北海道教育大学)
「昆虫複眼レンズ表面のニップル構造の形成機構」

16:30~17:00
B02針山班  吉岡伸也、久保英夫、針山孝彦
「生物がもつ「良い加減」な表面構造:乱れに強い光学特性」

17:00~17:30
公募班 椿 玲未(海洋研究開発機構)
「海綿動物に学ぶ水輸送システム」

17:30~18:00
総括班内部評価委員会からの講評

18:30~20:30
交流会

外部評価委員のサイトビジット

13:00~13:30    外部評価委員・文科省事務局打ち合わせ
情報科学研究科 長谷山研究室で部屋を確保

13:30~14:30    研究室見学
情報科学研究科 長谷山研究室(A01班)
理学研究科 黒川研究室(B01班 若手研究者)

14:30~16:00    外部評価委員会と実施者(計画班班長)との意見交換
情報科学研究科 長谷山研究室で部屋を確保

16:00~16:30    外部評価委員・文科省事務局打ち合わせ
情報科学研究科 長谷山研究室で部屋を確保

16:30~17:30   全体会議にて研究成果発表を聞く
工学部 鈴木章ホール

17:30~18:00    外部評価委員会と実施者(計画班班長)との意見交換
情報科学研究科 長谷山研究室で部屋を確保

 

全体会議

7月17日(金)

北海道大学 創成研究機構 5階大会議室(札幌市北区北21条西10丁目)

10:00~10:30
B03細田班 細田 奈麻絵(物質・材料研究機構)
「生物規範階層ダイナミクス〜異分野連携による新たな学術領域の研究開発展開〜」

10:30~11:00
B03細田班 穂積 篤(産業技術総合研究所)
「ロバストな表面機能を持つバイオミメティクス材料の開発」

11:00~11:30
公募班 藤井 秀司(大阪工業大学)
「応力応答性粉末状粘着剤の創出」

11:30~12:30    昼食

12:30~13:00
B04森班 森 直樹(京都大学)
「生物における『サブセルラー・サイズ構造』の機能解析」

13:00~13:30
B04森班 奥田 隆(農業生物資源研究所)
「培養細胞の常温保存への挑戦:ネムリユスリカの乾燥耐性機構から学ぶ」

13:30~14:00
B05劉班 劉  浩(千葉大学)
「生物規範飛行メカニクス•システム—スケーリング法則,バイオメカニクス及びバイオミメティクス—」

14:00~14:30
B05劉班 木戸秋 悟(九州大学)
「分化フラストレート幹細胞のメカノシグナル振動の計測と制御」

14:30~15:00
公募班 香坂 玲(金沢大学)
「生物規範工学での学域での研究・活動今年度計画と来年度に向けて」

15:00~15:30
総括班内部評価委員からの講評

15:30~16:00
外部評価意見への対応 閉会

 

バイオミメティクス・市民セミナー 2015年度前期

バイオミメティクス・市民セミナー 2015年度前期

北海道大学総合博物館 知の交流コーナーにて行われるバイオミメティクス・市民セミナーのご案内です。
主催:北海道大学総合博物館
共催:科学研究費新学術領域「生物規範工学」
協賛:高分子学会北海道支部
千歳科学技術大学バイオミメティクス研究センター
会場/時間
A:北海道大学 学術交流会館 第3会議室(札幌市北区北8条西5丁目)/午後1時30分から午後3時30分
B:紀伊國屋書店 札幌本店 1階インナーガーデン/午後2時から午後4時
C:北海道大学 クラーク会館大集会室(札幌市北区北8条西8丁目)/午後1時30分から午後3時30分

 

バイオミメティクス(Biomimetics)は、生物模倣技術と訳します。
「カの口を模倣した痛くない注射針」「サメの皮膚を模倣した水抵抗の少ない水着」「ヤモリの指先を模倣した粘着テープ」、さまざまな分野での新技術の応用 と商品開発がなされています。 生物は、5億年の自然選択によって、人が頭で考えるデザインよりも優れたデザインを獲得しています。 博物館には多くの生物標本が収蔵されていますが、標本を工学者の設計デザインの視点から見直すとどうなるでしょう。生物学者では解けなかった自然の造形美 の意味が解き明かされるかもしれません。そして生物のデザインからアイディアを得て新しい技術が生まれるかもしれません。
動植物の持つ能力や形・機能などの特性を把握し、そこからヒントを得て人工的に設計・合成・製造するのが「生物規範工学」です。  生物学と工学と博物館を結ぶ、バイオミメティクス市民セミナーでは、生物学者と工学者が、新しい視点で生物の見方を紹介します。

 

セミナー40: 2015 年  4月 5日(日)   会場A(北海道大学 学術交流会館)
星野敬子(NPO法人 アスクネイチャー・ジャパン 研究員・コーディネーター)
「自然に学ぶ:地域づくり ー滋賀での実践」

セミナー41: 2015 年  5月 2日(土)       会場A(北海道大学 学術交流会館)
黒川孝幸(北海道大学 先端生命科学研究院 准教授)
「生体にとても近い材料 ~ゲル~」

セミナー42: 2015 年  6月 6日(土)       会場B(紀伊國屋書店 札幌本店)
丸山 宗利 (九州大学 総合研究博物館 助教)
「昆虫のすごい生活」

セミナー43: 2015 年 7月 5日(日)        会場A(北海道大学 学術交流会館)
石井 大佑 (名古屋工業大学 若手研究イノベータ養成センター テニュアトラック 助教)
「フナムシから着想を得た流路の設計と応用」

セミナー44: 2015 年 8月 2日(日)     会場B(紀伊國屋書店 札幌本店)
渡邊 高志 (高知工科大学 地域連携機構 教授)
「環境とイノベーション : 農工医連携によるフィールドデータサイエンス」

セミナー45: 2015 年 9月 5日(土)     会場C(北海道大学 クラーク会館)
長谷川 誠 (株式会社 富士通総研 第一コンサルティング本部 社会調査室 シニアコンサルタント)
「特許からみるバイオミメティクス」

詳細はこちら: http://www.museum.hokudai.ac.jp/news/article/293/

・ポスター

2015年前期

2015年5月7日(木)AM 4:00~AM 5:00ホームページが停止致します

HINESアクセススイッチのファームウェア等の更新に伴う再起動により、
下記の日程にて当ホームページのネットワークが停止いたします。

停止期間:2015年5月7日(木)AM 4:00 ~ AM 5:00
停止範囲:北海道大学全学ネットワーク(当ホームページ)
※5分程度の停止が数回発生いたします。

利用者の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。

化学工業日報に國武九大名誉教授の文化勲章記念シンポジウムについて掲載されました

2015年04月21日の化学工業日報に、國武豊喜九州大学名誉教授(総括班)の文化勲章記念シンポジウムについて新聞に掲載されました。

【新聞記事】東京で文化勲章受賞記念シンポ
平成27年4月17日に東京コンベンションホールで開催された、國武豊喜先生文化勲章受章記念シンポジウム-分子組織化学ならびにナノ高分子科学の創成と発展-が報道されました。

日刊工業新聞に國武九大名誉教授の文化勲章記念シンポジウムについて掲載されました

2015年04月20日の日刊工業新聞に、國武豊喜九州大学名誉教授(総括班)の文化勲章記念シンポジウムについて新聞に掲載されました。

【新聞記事】國武九大名誉教授、文化勲章記念シンポジウムで講演
平成27年4月17日に東京コンベンションホールで開催された、國武豊喜先生文化勲章受章記念シンポジウム-分子組織化学ならびにナノ高分子科学の創成と発展-が報道されました。本領域もシンポジウムを協賛しています。

【2015.4.17】國武豊喜先生文化勲章受章記念シンポジウムが開催されます

高分子学会は、本会会員・終身会員である國武豊喜先生の平成26年度文化勲章受章を記念して、『國武豊喜先生文化勲章受章記念シンポジム』を開催することにいたしました。國武豊喜先生の文化勲章受章は、「分子組織化学」の国際的な学術潮流を生み出すとともに我が国の科学技術の発展に多大なる貢献をした功績によるものであり、「分子組織化学」の学術的な重要性と産業技術への展開を広く世の中に紹介することは高分子学会の社会的使命であります。今般は、「分子組織化学」がもたらした学術の潮流と産業への展開について、ナノテクノロジー、自己組織化、バイオミメティクス等の幅広い領域における最先端の研究開発事例を紹介していただくとともに、「分子組織化学」ならびにナノ高分子科学がもたらす我が国科学技術の将来展望を産官学で共有する場としたいと存じます。

國武豊喜先生文化勲章受章記念シンポジウム
-分子組織化学ならびにナノ高分子科学の創成と発展-

日 時:平成27年4月17日(金) 13時~18時15分

会 場:東京コンベンションホール

  〒104-0031 東京都中央区京橋三丁目1-1 東京スクエアガーデン5F
  TEL : 03-5542-1995 FAX : 03-5542-1994 http://tokyo.conventionhall.jp

主 催:公益社団法人高分子学会
共 催:公益社団法人日本化学会、高分子同友会
協 賛:一般社団法人ナノテクノロジービジネス推進協議会、公益社団法人新化学技術推進協会、文部科学省科学研究費新学術領域「生物規範工学」
後 援:日刊工業新聞社、株式会社エヌ・ティ―・エス
参加費:無料(定員200名 事前登録制)

プログラム案
13:00~13:10
開会の挨拶   高分子学会会長 高原 淳 (九州大学 教授)
13:10~13:20
来賓挨拶  川上 伸昭(文部科学省 科学技術・学術政策局局長)
13:20~13:50 基調講演
「分子組織化学の発展」
國武 豊喜(九州大学名誉教授 北九州産業学術推進機構 理事長)
13:50~18:00 最先端の研究開発事例の紹介
13:50~14:20 招待講演1 ナノバイオメディカル分野
「高分子の自己組織化に立脚したドラッグデリバリーシステム」
片岡 一則(東京大学 教授)
14:20~14:50 招待講演2 エレクトロニクス分野
「自己組織化エレクトロニクス実装技術」
中川 徹(パナソニック(株)エコソリューションズ社 先進コンポーネント開発センター)
14:50~15:20 招待講演3 生物学・医療分野
「バイオミメティクスとしてのNanoSuit®法」
針山 孝彦(浜松医科大学 教授)
15:20~15:50 招待講演4 構造材料分野
「しなやかなタフポリマー:自動車から見たタフな高分子への期待」
原田 宏昭 (ImPACT 伊藤プロジェクト、日産自動車株式会社)
15:50~16:00 休憩
16:00~16:30 招待講演5 ナノ材料分野
「ナノチューブアーキテクトニクス: 二分子膜から一分子膜へ」
清水 敏美(産業技術総合研究所 フェロー)
16:30~17:00 招待講演6 分子組織化学分野
「分子の自己組織化に基づくフォトン変換システムの構築」
君塚 信夫(九州大学 教授)
17:00~17:30 招待講演7 ソフトナノ界面材料分野
「界面の分子組織化:ナノ界面計測と摩擦研究への展開」
栗原 和枝(東北大学WPI 教授)
17:30~18:00 招待講演8 将来展望
「自己組織化ナノテクノロジーがもたらす新しい科学技術の世界」
亀井 信一(株式会社三菱総合研究所)
18:00
閉会の挨拶 記念シンポジウム実行委員長 秋吉 一成(京都大学 教授)

講演会終了後、懇親会(有料)を予定しています。

詳細は、 高分子学会HPをご覧ください。
http://main.spsj.or.jp/pdf/kunitakesympo.pdf

なお参加申し込みは下記よりお願いいたします。
参加申し込み用URL:
http://www.spsj.or.jp/entry/

150417記念シンポジウム案内

【2015.3.28】第59回日本応用動物昆虫学会大会小集会「光の エントモミメティク ス:構造色と視覚の模倣」を開催します。

2015年3月28日、B01-4班の高梨琢磨先生と森直樹先生が山形大学小白川キャンパスにて、第59回日本応用動物昆虫学会大会小集会「光の エントモミメティクス:構造色と視覚の模倣」を開催します。

第59回日本応用動物昆虫学会大会小集会
「光のエントモミメティクス:構造色と視覚の模倣」

日 時:2015年3月28日 14:30~16:00

会 場:山形大学小白川キャンパス基盤教育3号館321教室(G会場)

世話人:高梨琢磨・森 直樹

プログラム:
1)バイオミメティックによる構造色を模倣した人工タマムシ ○不動寺浩1・針山孝彦2・山濱由美2・吉岡伸也3・石井大佑4・木村賢一5・久保英夫6・下村政嗣7・魚津吉弘8(1物質・材料研究機構、2浜 松医科大、3大阪大学、4名古屋工大、5北海道教育大、6北海道大学、7千歳科学技術大学、8三菱レイヨン)

タマムシの鞘翅は多層膜構造による干渉によって鮮やかな色(構造色)を創出すると同時に、種内コミュニケーションの信号を発信する役割を持ってい る。新学術領域研究「生物規範工学」の計画B01-2班では生物表面構造を規範とした新し
い光学材料の開発を進めている。最近、ミドリフトタマム シの構造色を模倣した人工タマムシの作製に成功した。タマムシ鞘翅の表面構造を転写したレプリカモールドを作製した。このレプリカモールド表面に ポリスチレンコロイド粒子
の懸濁液を塗工・乾燥させ規則配列させた。さらに配列粒子間にシリコーンエラストマーを充填することで固定した。コロイ ド粒子の粒子サイズ、粒子間隔を精密に制御することでミドリフトタマムシの構造色を模倣することが可能になっ
た。本講演では人工タマムシの作製方 法、光学特性として反射スペクトルの比較、ヤマトタマムシに対する人工タマムシの誘引効果について報告する。

2)昆虫の視覚世界の模倣による新しい誘引・隠蔽技術の開発
○弘中満太郎・針山孝彦(浜松医大・生物)

昆虫は光の属性を利用して,ヒトとは異なる視覚世界を構築し行動している.そのため昆虫の視覚世界を解明して人工的に模倣することで,ある物体に 行動解発のための強い刺激を付与したり,物体を隠蔽したりする技術を開発できる可能
性がある.その一例として,昆虫の走光性をモデルとした我々の 一連の研究を紹介する.昆虫走光性は数多くの研究者により古くから研究されてきたが,その行動メカニズムと適応的意義は今も明らかになっていな い.我々は,農業害虫
を中心とした様々な昆虫を材料に,光源に対する視覚定位行動を詳細に観察した.そして昆虫走光性とは,自然環境に存在する物 体の視覚的エッジへ定位する行動が人工光源に対して引き起こされたものである,という「エッジ注視仮説
(edge fixation hypothesis)」を新しく提案している.この考え方に基づくことで,予察灯,色彩粘着トラップ,吸引式ライトトラップ,電撃殺虫器,粘着式ライト トラップ,燈火採集用ライト,パントラップといった農業,製造業,小
売業,学術研究などの分野で利用される多彩な視覚トラップの誘引効果の増強と,これまでにない低誘虫光源の開発の可能性があることを示す.

※大会参加のお申し込み・会場の詳細については下記URLをご参照ください

http://59.odokon.org/

 

【2015. 3. 26-27】平成27年3月26日(木)~27日(金)に、日本大学理工学部船橋キャンパスで開催される日本化学会第95春季年会において、バイオミメティクスのセッションが開催されます。

日本化学会第95春季年会で開催されるアドバンスト・テクノロジー・プログラム(ATP)において、「T2. 話題の技術~実用化のカギを握る新材料~ B) 倣う―バイオミメティクスと新材料」が企画開催されます。

http://www.csj.jp/nenkai/95haru/5-1.html#atp2B

 

T2. B.倣う―バイオミメティクスと新材料

オーガナイザー:下村 政嗣(千歳科技大・教授)

趣旨 バイオミメティクスの現代的な意義は,生物の進化適応の背景にある「生き残り戦略」の“パラダイム(規範)”を見いだし,「自己組織化」を含むモノつくりプロセスの革新を図ることで,持続可能性に寄与することです。バイオミメティクスは,“ビッグデータ”でもある生物多様性を原資としており,“生物学と工学を情報で結ぶ”異分野連携に基づく総合的な取り組みが不可欠です。さらに,バイオミメティクスの国際標準化が具体化するなか,国際連携,地域連携,産学連携,博物館連携など多様な連携に軸足を置き,新ビジネス創出の求心力となる“場”であるオープンイノベーション・プラットフォームが求められます。“総花的なトピックス”と思われているバイオミメティクスを総合的工学体系として構築するために議論の場を持ちます。

 

実施日

3 月 26 日 (木) ・ 27 日 (金)

プログラム

3 月26 日

<午前>

09:30-

オーガナイザー趣旨説明(千歳科技大)下村 政嗣

09:40-

海洋生物の親水性表面を規範とした防汚表面の調製(工学院大)小林 元康

10:10-

サメ肌模倣階層構造の作製と摩擦特性評価(千歳科技大)平井 悠司

10:40-

フナムシの微小流路構造を模倣した液体輸送デバイスの設計(名工大)石井 大佑

11:10-

新材料の宝庫―博物館生物標本から“倣う”仕組みを作り出す(北大)大原 昌宏

<午後>

13:00-

Ontology-Enhanced Thesaurus:生物学データを工学に活用する画期的手法(北陸先端大)溝口 理一郎

13:50-

シリコーン鋳型を利用したミドリフトタマムシの構造色の模倣(物材機構)不動寺 浩

14:20-

生物の自己修復/分泌メカニズムに倣った機能性材料(産総研)○穂積 篤・浦田 千尋・DUNDERDALE GARY・ENGLAND Mathew

15:00-

生物の動的構造色をヒントにした表面増強ラマン散乱基板の作製(北大電子研)居城 邦治

15:40-

真空紫外光(VUV)と水和物架橋を用いた低温大気圧ハイブリッド接合(物材機構)重藤 暁津

16:10-

分子系バイオミメティクスの動向(東北大多元研)齋藤 正男

16:40-

Pollen Biomimetics: Preparation of Polymer Microparticles with Self-Organized Surface Structures(CIST )Karthaus, Olaf

 

3 月27 日

<午前>

09:30-

自己組織化,時空間機能,そして揺律創発―origin of life, origin of intelligence に向けて―(東工大院総理工)原 正彦

10:20-

深海生物の特異な生存戦略に基づくバイオミメティクス(海洋機構海洋生命理工学研究開発センター)出口 茂

10:50-

金ナノ粒子のウイルスタンパク様自己集合(北大電子研)新倉 謙一

11:20-

海綿動物の生活様式を模倣したバイオミメティクスの可能性(海洋機構海洋生命理工学研究開発センター)椿 玲未

 

<午後>

13:00-

電子線顕微鏡によるソフトマテリアルナノ構造観察の新展開(九大先導研)陣内 浩司

13:40-

自己組織化シワの羽ばたき翼膜への応用(千葉大院工)田中 博人

14:20-

バイオミメティクスに関する市民及び産業界の意識調査(産総研)安 順花

14:50-

バイオミメティクスの国際標準化最新動向(産総研)阿多 誠文・安 順花・○関谷 端木

15:20-

バイオミメティクスに関する国内外の政策動向(富士通総研)○長谷川 誠・田中 寛樹・大塚 宏子・佐々木 一人

【2015. 3. 23】第32回エアロ・アクアバイオメカニズム学会定例講演会が開催されます。

エアロ・アクアバイオメカニズム学会事務局から下記のご案内を頂戴しましたので、お知らせいたします。

 

エアロ・アクアバイオメカニズム学会事務局の東海大の稲田です。

第32回エアロ・アクアバイオメカニズム学会定例講演会を下記の概要で開催いたします.今回の定例講演会は東京電機大学で行うことになりました.ふるってご参加ください.

今回は,年に一度の総会も開催されますので,会員の方はご参加下さい.また,本学会での一般講演を募集いたしますので,ご応募くださいますようお願いいたします.

 

【1】開催日時・場所

日 時:2015年3月23日(月)12:30~18:20(予定)

会 場:東京電機大学 東京千住キャンパス 百周年記念ホール

(〒120-8551 東京都足立区千住旭町5番)

<キャンパスへの案内>

http://web.dendai.ac.jp/about/campus/senju.html

http://web.dendai.ac.jp/access/tokyosenju.html

参加費:本学会会員は3000円,非会員は4000円,学生はいずれも無料.

 

※懇親会:同日 講演会終了後,場所未定(決まり次第ホームページ

にて掲載いたします)(予算:3000円)(予定)

 

【2】内容

・総会

・招待講演

・一般講演

・懇親会

 

【3】一般講演の申込み

一般講演を希望される方は,氏名,連絡先(勤務先,同住所,所属,電話, 番号,FAX番号,E-mailアドレス),講演題目及び講演要旨を下記の事務局までE-mailにてお送りください.その際,

・和文および英文の題目

・100‐200字程度の講演要旨(和文,英文の両方)

をお願い致します.締め切りは 2015年1月26(月)です.

 

また一般講演を希望される方は,講演要旨とは別に下記の書式にて講演原稿を電子メールにてお送りください.

 

1.講演原稿原稿書式は以下のリンクからダウンロードしてください.

http://abmech.org/32th/SymposiumFormat.doc

http://abmech.org/32th/SymposiumFormat.pdf

 

A4サイズ2枚でご作成ください.(なお,招待講演はA4サイズ4枚です)

締め切りは 2015年2月23日(月)です.

 

2.講演原稿送付

講演原稿はMS-WORDあるいはpdf文書(プレス品質)形式で下記の

事務局までE-mailの添付書類でお送りください.

 

○講演申込先・原稿送 付先:

エアロ・アクアバイオメカニズム学会事務局:

稲田喜信

E-mail:<inada@tokai-u.ac.jp>

(上記全角@を半角@に 置き換えてご利用ください..)

もしくは

 

〒259-1292 神奈川県平塚市北 金目4-1-1

東海大学 工学部 航空宇宙学科 航空宇宙学専攻

稲田喜信

TEL: 0463-58-1211 (Ext.4453),FAX: 0463-50-2060

 

【4】招待講演

講演者、講演テーマとも未定ですが、決まり次第ホームページにて掲載いたします.

 

【5】参加申し込み

講演会への参加をご希望の方は,参加名簿作成の都合上,下記の

情報を記載の上,2015年3月11日(水) までに電子メールもしくはFAXにて

事務局まで「エアロアクアバイオ参加申込」の件名にてお送りください.

参加費(会員の方:2015年会費), および懇親会費は,当日会場にて

お支払いください.

 

———————————————————–

氏名:

勤務先,所属:

郵便番号,住所:

Tel:

Fax:

E-mail:

会員資格(正会員,非会員,学生会員,一般学生)

懇親会申込(する,しない)

———————————————————–

 

○申込および問い合わせ先

 

事務局:

〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4-1-1

東海大学 工学部 航空宇宙学科 航空宇宙学専攻

稲田喜信研究室内

エアロ・アクアバイオメカニズム学会事務局

E-mail: inada@tokai-u.jp

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○非会員の方へ:

本学会の会員でない方が学会(講演会)へ参加される場合,そのつど参加費4,000円(会員は3,000円,学生は無料)を徴収し,学会資料をお渡しします.

なお,会員になりますと過去の学会資料集も学会HPからダウンロードできます.本学会は年会費は2,000円(正会員),学生は無料です.

 

<入会の手続き方法>

入会ご希望の方は事務局までお知らせください.事務局から送金先を別途ご連絡いたします(学生会員の場合は事務局までの連絡だけで結構です).

なお,ご入会希望で第32回定例講演会に参加の方は,当日の受付で年会費をお支払いになり,会員資格で参加していただいても結構です.

 

【2015.3.19】自然模倣技術・システムによる環境技術開発に関わる ワークショップが開催されました

日時:2015年3月19日
場所:北海道大学工学部 応用科学研究棟 レクチャーホール

「自然模倣技術・システムによる環境技術開発に関わるワークショップ」

B3−03班 産総研 穂積篤

2015年3月19日(13:30−18:00)に、北大工学部フロンティア応用科学研究棟 レクチャーホールにて「自然模倣技術・システムによる環境技術開発に関わるワークショップ」が開催された。最初に下村新学術領域代表から本ワークショップの趣旨説明を頂いた後、環境省総合環境政策局総務課環境研究技術室長の吉川和身氏から、「環境省は、環境規制、モニタリング、温暖化対策等、規制官庁のイメージがあり、技術、科学に対しては派手な貢献はない。しかし、生物を使った浄化技術等(環境工学、環境保全)の実績はある。環境省としては、将来的にバイオミメティクスを環境技術として使って行こうと考えている。ただ、バイオミメティクスの高いポテンシャルを認めているが、どうやって役所のシステムに落とし込んでいくのかが今後の課題であり、更なる議論が必要であると考えている。環境省単独ではなく、各省庁(文科省、経済省)と連携で進めていきたい。」旨のご挨拶を頂いた。続いて、富士通総研の長谷川誠氏から、環境省事業「自然模倣技術・システムによる環境技術開発推進検討について」の事業報告があり、それ以外に5件の招待講演とパネルディスカッションが行われた。下記にそれらの講演の概略を記載する。

1)富士通総研 長谷川誠氏
環境省事業「自然模倣技術・システムによる環境技術開発推進検討について」
事業の目的は、環境研究、環境技術開発の戦略をインプットすること、実証への展開を目的に、調査・検討を実施することであり、H25の事業提言では、企業が何を考えているか?のヒアリング結果をもとに、短中期的な取り組みとして以下の6つの項目が挙げられた。

  1. プラットフォームとしてのデータ解析基盤整備
  2. 地域での実証事業による成功事例の創出
  3. 研究の推進と体制構築
  4. 利用者への普及
  5. 大学・企業への普及、啓発、人事育成
  6. 対象領域、対象範囲の拡大

これをもとに、H26事業の実施内容として4つの項目が実施された。

  1. 自然模倣技術・システムの実用化に向けた選定及び調査
  2. 持続可能な社会に向けて社会システム、ライフスタイルの変革に係わる検討
  3. 他の施策との連携による検討
  4. ワークショップの開催

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2)「自然史財の総合的研究について」
北大名誉教授 馬渡駿介氏
文化財と自然史標本では公的位置づけにおける差が大きい。東日本大震災で被災した文化財に対して公的修復活動は行われたが、自然史標本には公的保護がないのが現実。文化財に準じて自然史標本(社会の財産)にも公的保護制度を適用することが重要ではないかという説明があった。そのためには文化財保護法の改訂、システム整備が重要であり、場合によっては、自然史保護法の制定も重要であるとの指摘があった。

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3)「コラム 最近の自然史展示あれこれ」
北海道開拓記念館副館長 出利葉浩司氏
博物館のできること(資料収集の技術、成果の普及)の中で、展示のあり方に焦点を絞った講演があった(オックスフォード大学のピット・リバース博物館他を例にして)。北米の博物館ではジオラマを使った展示が主で、特に背景(写真ではなく絵画)を工夫しているとの説明があった。

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4)「バイオミメティクス市民セミナー 北大博物館の取り組みについて」
北大総合博物館教授 大原昌宏氏
北大総合博物館の活動として、バイオミメティクス市民セミナー(これまでに39回実施、参加者は毎回約60名)を3年間行ってきた。セミナーを通して、市民にどのようにして「バイオミメティクス」を認知してもらえるよう務めてきたか、その手法と試みについての説明があった。

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5)「ナノスーツ法:自然史学を変える電子顕微鏡観察法」
浜松医科大学教授 針山孝彦氏
ナノスーツ法開発のルーツとその利点について、実際の生物の観察事例とあわせて分かりやすく解説して頂いた。また、ナノスーツ法の医学応用だけでなく、工学応用についても紹介があった。

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6)「千歳におけるものづくり:ナノテクノロジープラットフォームとPWC」
千歳科学技術大学教授 カートハウス・オラフ氏
千歳科学技術大学内の生物模倣関係の研究クラスター、北海道バイオ・材料イノベーションについて紹介があった。具体的な研究事例として、海藻から抽出された抗腫瘍活性物質、ケイ酸・炭酸混合物の結晶合成、ビールのコクの定量化(センサー開発)などの紹介があった。

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7)パネルディスクカッション「ネーチャーアイランド北海道におけるもの作りと博物館の役割」
(モデラー 高分子学会事務局長 平坂雅男氏)
最後に、「ネーチャーアイランド北海道におけるもの作りと博物館の役割」
と題したパネルディスクカッションが行われた。

  • 博物館からの情報発信が理想的だが、現状では限られた発信しかできない。博物館のプレットフォームを利用したい人間にもっとアピールしていくべきだ。
  • 持続可能性社会を目指すことから始める。今の社会は、環境破壊に向かっているので現状ではNG。そのアイディアこそ博物館にあると思う。
  • 自然史標本の重要性を考えれば、環境省が博物館を持てばいいのではないか?等々。

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パネルディスカッションの様子

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