【2015.3.19】「自然模倣技術・システムによる環境技術開発に関わるワークショップ」が開催されました。
2015年03月20日
日時:2015. 3. 19
場所:北海道
2015年3月19日(13:30−18:00)に、北大工学部フロンティア応用科学研究棟レクチャーホールにて「自然模倣技術・システムによる環境技術開発に関わるワークショップ」が開催された。
最初に下村領域代表から本ワークショップの趣旨説明を頂いた後、環境省総合環境政策局総務課環境研究技術室長の吉川和 身氏から「環境省は、環境規制、モニタリング、温暖化対策等、規制官庁のイメージがあり、技術、科学に対して派手な貢献はない。しかし、生物を使った浄化技術等(環境工学、環境保全)の実績はある。
環境省としては、将来的にバイオミメ ティクスを環境技術として使っていこうと考えている。ただ、バイオミメティクスの高いポテンシャルを認めているが、どうやって役所のシステムに落とし込んでいくのかが今後の課題であり、更なる議論が必要であると考えている。環境省単独ではなく、各省庁(文科省、経済省)と連携で進めていきたい。」旨のご挨拶を頂いた。
続いて、富士通総研の長谷川誠氏から、環境省事業「自然模倣技術・システ ムによる環境技術開発推進検討について」の事業報告があり、その後、北大名誉教授の馬渡駿介氏 から「自然史財の総合的研究について」、北海道開拓記念館副館長の出利葉浩司氏から「コラム 最近の自然史展 示あれこれ」、北大総合博物館教授の大原昌宏氏から「バイオミメティクス市民 セミナー北大博物館の取り組みについて」、浜松医科大学教授の針山孝彦氏から「ナノスーツ法:自然史学を変える電子顕微鏡観察法」、千歳科学技術大学教授のカートハウス・オラフ氏から「千歳におけるものづくり:ナノテクノロジープラットフォームとPWC」という演題の5件の招待講演が行われた。最後に「ネーチャーアイランド北海道におけるもの作りと博物館の役割」と題したパネルディスクカッションが約1時間行われた。