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バイオミメティクス・市民セミナー 2017年度後期

2017年09月4日

バイオミメティクス市民セミナー・対話篇 2017年度後期

会場:北海道大学総合博物館/1階 「知の交流」(札幌市北区北10条⻄8丁目)
時間
:午後1時30分から午後3時30分
主催
:北海道大学総合博物館
共催:科学研究費新学術領域「生物規範工学」、特定非営利活動法人バイオミメティクス推進協議会
共催/協賛:高分子学会北海道支部
協賛:千歳科学技術大学バイオミメティクス研究センター

バイオミメティクスを生物多様性に基づく“生態系サービス”と捉えることで、自然と調和した持続可能な人間活動を支える基盤技術になり得るものと期待しています。生物の進化適応の結果である生物多様性は持続可能性の証拠であり、その背景にある“生物の生き残り戦略”を明らかにし、人間活動である工学に“技術移転”することによって、“持続可能性に向けた技術革新”を可能とするパラダイムシフトがもたらされます。そのためには、生物学と工学の異分野交流が不可欠になります。
さらに重要なことは、資源、エネルギー、環境など、現代社会が抱える喫緊の問題は様々な課題を抱えており、科学技術だけで解決することは不可能です。そのためには、社会と科学が一緒になって問題を解決しようとするトランス・サイエンスという考え方が不可欠です。
博物館は、自然史のみならず、科学史や芸術、民俗を含む人間活動の歴史に関わる資料を収集・保管、展示することで、それらを広く社会に供する場であるとともに、社会と科学の交流を可能とする最適にして不可欠な“社会装置“であるべきだと考えています。
そこで、2017年度後期から、新たな試みとして、“バイオミメティクス市民セミナー:対話篇”をスタートすることにいたしました。博物館における対話を通して、生物学と工学の異分野交流、社会と科学の交流を図ることで、“自然と調和した持続可能な人間活動”を考える場にしたいと考えています。

セミナー70: 2017年10月7日(土) “長~い生き物”の話
柁原 宏(北海道大学理学研究科)
「海産の無脊椎動物である長い生物、“紐形動物”の一種であるヒモムシについて」
黒田 茂(北海道大学電子科学研究所)
「ミミズやムカデなどの長い生物の移動方法である“這行(しゃこう;這う移動)”について」
セミナー71: 2017年11月4日(土) サメとアザラシ、生態と動態
小林 万里(東京農業大学生物産業学部)
「アザラシの生態を通して海を考える」
宮崎 真理子(日立製作所)
「サメの遊泳に学ぶ、省エネ設計」
セミナー72: 2017年12月2日(土) 黒が大事! イカスミと鳥の構造色
松浦 俊彦(北海道教育大学函館校)
「イカ墨を使った太陽電池?!」
桑折 道済(千葉大学工学研究科)
「孔雀の羽は、黒が命」
セミナー73: 2018年1月6日(土) 形は機能? 植物プランクトンと無生物の形
堀口 健雄(北海道大学大学院理学研究院)
「植物プランクトンの多様な形態」
三友 秀之(北海道大学電子科学研究所)
「金属ナノ粒子がつくる多様な形」
セミナー74: 2018年2月3日(土) 働かないアリと粘菌生活
長谷川 英祐(北海道大学大学院農学研究院)
「働かないハタラキアリはなぜいるのか? -ムダの進化-」
髙木 清二(公立はこだて未来大学)
「持続可能な、粘菌生活?!」
セミナー75: 2018年3月3日(土) 鳥と魚、したたかな求愛
相馬 雅代(北海道大学理学研究科)
「歌とダンスでつむぐ鳥の愛」
山家 秀信(東京農業大学生物産業学部)
「魚だって、匂いで惹きつける」

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