計画研究

C01

研究概要

サブセルラー・サイズ構造材料研究(B-01班)及びバイオミメティクスデータベース研究(A-01 班)成果をシーズに、一方、持続可能な社会に必要なライフスタイルをニーズとして、これら両者をマッチングさせ、人と地球を考えたテクノロジーのパラダイ ムシフトのためのテクノロジー創出システムを構築することにより、生物規範工学をより安全に、効果的に社会へ波及・浸透させる。
具体的には、生物多様性を規範とする、低環境負荷・環境親和型テクノロジーの迅速で効果的な社会展開を図るため、人文-社会-自然科学的視点からアプローチを行う。そ のため、1)ニーズ探索は地球環境制約下での(心)豊かなライフスタイル構築を行い、これに必要なテクノロジー要素の抽出(人文科学視点)とシーズとの マッチングを諮る。既に手法の開発は応用準備段階にある。2)社会科学的には、新技術体系が社会に与えるインプリケーションをフィードバックできるシステ ム構築が必要であり、10年間に及ぶ検討が続けられているナノテクノロジー創出手法を基盤に構築する。また、3)自然科学的には、得られたシーズをさらに 高次化し、シーズの多様性を図る。具体的には革新的問題解決法(TRIZ法)を利用する。既に、手法の応用研究は開始されており、本提案の新技術体系への 適用準備を進めている。以上の成果は、国内外学会、新聞、書籍で発表するとともに、具体的なテクノロジーとして市場に投入する。

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研究目的

サブセルラー・サイズ構造材料研究(B01班)成果を含むバイオミメティクスデータベース研究(A01班)の成果をシーズに、持続可能な社会に必要なライフスタイルをニーズとして、両者をマッチングさせ、人と地球を考えたテクノロジーのパラダイムシフトのためのテクノロジー創出システムを構築することにより、生物規範工学をより安全に、効果的に社会へ波及・浸透させる。具体的には、生物多様性を規範とする、低環境負荷・環境親和型テクノロジーの迅速で効果的な社会展開を図るため、人文社会自然科学的視点からアプローチを行う。
1)人文科学的な視点から心豊かなライフスタイルの構築を行い、シーズとのマッチングを図る
2)社会科学的には新技術体系が社会に与えるインプリケーションをフィードバックできるシステム構築をナノテクノロジー創出手法を基盤に構築する
3)自然科学的には得られたシーズをさらに高次化しシーズの多様性を図る

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28年度の年度計画

(1)心豊かなライフスタイルを表現する標準語彙の集約(石田、古川)
心豊かなライフスタイルを実現するためのニーズに関して、ライフスタイルの行為分解木を作成し、ライフスタイルを表現する標準語彙の集約を行う。

(2)バイオミメティクス製品のISO標準に準じたデータハウスの構築(山内、小林(秀)、小林(透))
これまでに蓄積した改善悪化に関するデータベース、TRIZ40の原理に関するデータベース、バイオTRIZに関するデータベース、バイオミメティックスに基づく特許に関するデータベースをLinked Open Dataとすることで、バイオミメティクス製品のISO標準化に準じて工学特許の発案を支援できるデータハウスとして構築する。また、心豊かなライフスタイルから派生したニーズオリエンテッドな新技術の創出を支援できるよう、統合したバイオミメティック情報のオントロジー化についても検討する。さらには実際の社会ニーズを例に新技術の創出の実証実験も行う。

(3)社会へのインプリケーションをフィードバックするシステム構築(石田、古川)
描いた心豊かなライフスタイルに必要とされる新技術体系が、社会へどのようなインプリケーションを与え、それが社会受容性へどのように影響を与えるのか検証し、ニーズとシーズのマッチングの集約をはかる。

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