研究班:総括班
-
下村政嗣 編著 高分子学会バイオミメティクス研究会 編集 生物規範工学 編集 ISBNコード 978-4-526-07527-8
今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいバイオミメティクスの本
-
原著者:マーク・W・デニー(Mark W. Denny) 訳者:下澤 楯夫(総括班、評価グループ)
水と空気は、全ての生き物の「揺りかご」である。誰でも、魚、エビ、クジラ、コンブなどは海の生き物で、セコイア、ハチドリ、キリン、トンボなどは陸棲だと知っている。陸棲と水棲では、生きる仕組みが大きく異なり、枝分かれしている。しかし、その違いを水と空気の物理的性質の違いで上手く説明できる生物学者は、僅かしかいない。本書は、その解消を目的としている。 生物学的な機能の全ては特定の構造に裏付けられており、生物は全ての機能的構造を常温常圧で作り出す技術を持っている。本書は、生きる仕組みの進化が「水と空気の物理」に如何に拘束され何が許されていたのか、を解説している。単に生物の構造を真似るバイオミメティクスから、生物機能の動作原理を解明して我々の技術に転化する「生物規範工学」を目指す次世代には、必携の書である。 我が国では、生物学者の多くは物理や数学が嫌いで、その訓練を余り受けていない。また殆んどの工学系では、大学レベルの生物学教育を受ける機会さえない。明治以来150年間の、このような人材養成の分業化(縦割り積み上げ教育)によって、生物系研究者と工学系研究者の知識基盤が乖離してしまい、情報交換や相互作用が殆んど起こらない状態に陥っている。自然科学のこの偏った構造は、社会の持続可能性に大きな危険をもたらす。少しでも早く持続可能性を高めるためには、物理・工学系と生物系自然科学の間の知識基盤の乖離を埋め、偏りのない自然理解を進める必要がある。しかし、初等中等教育に始まるこれらの乖離を解消できるのは、長い年月の後になるであろう。 持続可能性の高い健全な社会への、現実的で確実な方策としては、「物理や工学の言葉が分って他分野との共同作業を楽しめる生物学者と、生物学の言葉が分って生物学者との共同作業を楽しめる工学者を育てること」しかない。本書は、両分野を橋渡しできる数少ない教科書の一つである。
生物学のための水と空気の物理
-
長谷山美紀
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第7章58 生物顕微鏡画像から新発明!?「技術者の発送を画像で支援する」 , 136-137 (2016.3) -
篠原現人*、野村周平(編著)
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
-
野村周平*、下村政嗣
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
第1章(第1論文) バイオミメティクスの定義と歴史,将来への展望 , 2-11 (2016.3) -
野村周平
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
コラム3 ミミクリーのミメティクス―昆虫の擬態の巧妙さ , 84-84 (2016.3) -
野村周平
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第7章(56) 博物館が持つデータをどのようにいかすか? , 132-133 (2016.3) -
下村政嗣
バイオミメティクスの技術展望と産業動向
第1章 バイオミメティクスの現状と産業化への展望 , 3-18 (2016.6) -
平井悠司(B01-1班)、下村政嗣(総括班)
多孔質フィルム/膜の製造技術
第3章 自己組織化ハニカムフィルムのバイオミメティクス応用 , 77-89 (2016.6) -
平坂雅男先生(総括班)、宮内昭浩先生(産学連携G)、山﨑英数先生(産学連携G)、魚津吉弘先生(産学連携G)、井須紀文先生(産学連携G)、下村政嗣領域代表
バイオミメティクスの技術展望と産業動向
-
監修 下村政嗣(領域代表)
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
-
下村政嗣
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
序論 バイオミメティクス研究の概要 , 1-7 (2016.7) -
下村政嗣
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
-
野村周平
インスツルメンテ―ションの視点から見たバイオミメティクス
第3章 昆虫SEM写真をもとにした画像データベース構築の試み , 29-39 (2016.7) -
Minoru Taya*, Elizabeth Van Volkenburgh, Makoto Mizunami, Shuhei Nomura
Bioinspired Actuators and Sensors
-
中瀬悠太著*、内村尚志絵、野村周平監修
かがやく昆虫のひみつ.ポプラサイエンスランド6
研究班:A01
-
松浦啓一*
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
コラム フグが作るミステリーサークル , 130-0 (2016.3) -
篠原現人・松浦啓一・河合俊郎
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
第3章・1節 遊泳生物に見られる工夫 魚類のかたちと生息環境 , 60-73 (2016.3) -
長谷山美紀
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第7章58 生物顕微鏡画像から新発明!?「技術者の発送を画像で支援する」 , 136-137 (2016.3) -
溝口理一郎、長谷山美紀
国立科学博物館叢書⑯「生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス」
第5章 バイオミメティクスデータベースとその革新的検索技法 , 124-132 (2016.3) -
篠原現人*、山崎剛史
生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス
第1章2節 生物多様性とバイオミメティクス , 14-24 (2016.3) -
山崎剛史、野村周平*
生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス
第4章2節 飛翔の進化と多様性 , 103-112 (2016.3) -
野村周平*、下村政嗣
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
第1章(第1論文) バイオミメティクスの定義と歴史,将来への展望 , 2-11 (2016.3) -
野村周平
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
第2章(第1論文) 昆虫の生息場所の多様性 , 26-36 (2016.3) -
野村周平
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
第2章(第3論文) バイオミメティクスの視点から気になる昆虫の微細構造 , 48-58 (2016.3) -
山崎剛史*、野村周平
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
第4章(第2論文) 飛翔の進化と多様性 , 103-112 (2016.3) -
野村周平
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
コラム3 ミミクリーのミメティクス―昆虫の擬態の巧妙さ , 84-84 (2016.3) -
野村周平
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第7章(56) 博物館が持つデータをどのようにいかすか? , 132-133 (2016.3) -
野村周平
インスツルメンテ―ションの視点から見たバイオミメティクス
第3章 昆虫SEM写真をもとにした画像データベース構築の試み , 29-39 (2016.7) -
Minoru Taya*, Elizabeth Van Volkenburgh, Makoto Mizunami, Shuhei Nomura
Bioinspired Actuators and Sensors
-
中瀬悠太著*、内村尚志絵、野村周平監修
かがやく昆虫のひみつ.ポプラサイエンスランド6
研究班:B01-1
研究班:B01-2
-
針山孝彦
光と生命の事典
7 生物の色 , 14-15 (2016.2) -
針山孝彦
光と生命の事典
140 昆虫の視覚・非視覚行動 , 284-285 (2016.2) -
不動寺浩
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
13 構造色が可逆的に変化する材料の開発 , 36-37 (2016.3) -
針山孝彦
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
17 凸凹なのにツルツル滑る , 44-45 (2016.3) -
針山孝彦
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
30 ハエの眼を持つヘリコプタ , 72-73 (2016.3) -
針山孝彦
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
31 月明かりだけでも道に迷わない仕組み , 74-75 (2016.3) -
平坂雅男先生(総括班)、宮内昭浩先生(産学連携G)、山﨑英数先生(産学連携G)、魚津吉弘先生(産学連携G)、井須紀文先生(産学連携G)、下村政嗣領域代表
バイオミメティクスの技術展望と産業動向
-
監修 下村政嗣(領域代表)
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
-
下村政嗣
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
序論 バイオミメティクス研究の概要 , 1-7 (2016.7) -
下村政嗣
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
-
針山孝彦
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
第4章 ナノ重合膜(NanoSuit®法)による生きた状態での生物の高解像度電子顕微鏡観察 , 40-48 (2016.7) -
吉岡伸也
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第2章・12節 鮮やかな生物は退色に強い , 34-35 (2016.3)
研究班:B01-3
-
穂積篤
超撥水・超撥油・滑液性表面の技術-
第1章 固体表面の濡れの理論と撥水・撥油メカニズム , 1-25 (2016.1) -
穂積篤
超撥水・超撥油・滑液性表面の技術-
第4章第1節 動的濡れ性(接触角ヒステリシス)の制御技術 , 185-197 (2016.1) -
穂積篤
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第2章7節 生物表面の多機能性や高機能性に学ぶ・生物の粘液分泌能を模倣した機能材料(離しょう現象) , 24-25 (2016.3) -
穂積篤
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第2章6節 生物表面の多機能性や高機能性に学ぶ・ハスの葉の超撥水性を塗料や織物に応用する(テフロン不要!) , 22-23 (2016.3) -
穂積篤*、Matt W. England、浦田千尋
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
第3編第2章 生物の分泌/自己修復機能を模倣したバイオミメティクス材料の開発 , 141-147 (2016.7) -
前田浩孝*
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
第2編第7章 砂漠の蟻のサーマルマネージメント , 116-124 (2016.7) -
細田奈麻絵
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第2章 16 気泡を利用したクリーンな接着方法 , 42-43 (2016.3) -
*細田奈麻絵
生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス
第2章 歩くために必要な摩擦や接着 , 37-45 (2016.3) -
*細田奈麻絵
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
5 国際標準化 Biomimetics ISO TC266 WG2(バイオミメティクス ワーキンググループ2)の取り組み , 264-272 (2016.7)
研究班:B01-4
研究班:B01-5
-
篠原現人*、山崎剛史
生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス
第1章2節 生物多様性とバイオミメティクス , 14-24 (2016.3) -
山崎剛史、野村周平*
生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス
第4章2節 飛翔の進化と多様性 , 103-112 (2016.3) -
山崎剛史*
生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス
第4章3節 バイオミメティクスの観点から見た鳥類の飛翔適応 , 113-119 (2016.3) -
田中博人
生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス
第3章2節 水の抵抗はなぜ生じるのか , 74-81 (2016.3) -
田中博人, 劉浩
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第4章第37節 羽ばたいて飛べ!昆虫ロボットを作る , 88-89 (2016.3) -
劉浩, 田中博人, 青野光
飛躍するドローン
第1章第3節 第1章 第3節 超小型飛行体 , 39-47 (2016.1) -
田中博人
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
第10章 飛行生物の翼を規範とした自己組織化微小シワを有するポリマーフィルム , 211-223 (2016.7)
研究班:C01
研究班:公募班
-
森本元*
生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス
第4章 コラム4 羽や翅に見られる構造色 , 120-121 (2016.3) -
藤井秀司
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
第2章23節 粉末のようにふるまう液体 [リキッドマーブルの不思議] , 56-57 (2016.3) -
藤井秀司*, 遊佐真一, 中村吉伸
色材協会誌 (J. Jpn. Soc. Color Mater.)
-
藤井秀司*, 中村吉伸,秋元信一
工業材料 特集 多様化する機能性粘着剤の最新開発動向
-
藤井秀司*, 中村吉伸
化学
-
田中博人
インスツルメンテーションの視点からみたバイオミメティクス
第10章 飛行生物の翼を規範とした自己組織化微小シワを有するポリマーフィルム , 211-223 (2016.7) -
高久康春
トコトンやさしいバイオミメティクスの本
21 電子顕微鏡のための宇宙服 , 52-53 (2016.3)