2016年7月4日の日経産業新聞に国武豊喜先生(評価グループ)が掲載されました
2016年7月4日の日経産業新聞に国武豊喜先生(評価グループ)が掲載されました。
日経産業新聞 2016年7月4日
『知を拓く 九州大特別主幹教授 国武 豊喜氏
「細胞膜」を再現
人工化合物から作製 研究者の道、奨学金が後押し
自然の力でモノ作り VB設立、自己組織化を応用
半導体、燃料電池にいかす』
https://biomimetics.es.hokudai.ac.jp/press/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E7%94%A3%E6%A5%AD%E6%96%B0%E8%81%9E-6/
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(6/27掲載)浜松科学館 夏休み特別展「生き物から学ぼう!展」
浜松科学館 夏休み特別展「生き物から学ぼう!展」
2016年7月16日(土) 〜 8月31日(水) 9:30〜17:00
浜松科学館(静岡県浜松市中区北寺島256-3)
http://www.hcf.or.jp/facilities/kagakukan/SummerExhibition/
特別展開催記念講演会
・日 時・・・平成28年7月24日(日) 10:00~12:30
・会 場・・・アクトシティ浜松 研修交流センター4階 401会議室
・対 象・・・中学生、高校生、大学生を中心とした50名
・タイムスケジュール
10:00~10:05 開会
10:05~11:05 針山先生講演「ナノスーツ法とは何か~ここまで進んできたバイオミメティクス(生物模倣技術)の世界~」
11:05~11:15 質疑応答
11:15~12:15 大学生ロボットクリエーター(ペンギンロボット開発者)近藤氏講演
12:15~12:25 質疑応答
12:25~12:30 閉会
(7/8更新)[2016.8.4-5@札幌] 科学研究費「生物規範工学」公開講演会ならびに全体会議
科学研究費「生物規範工学」公開講演会ならびに全体会議
日 時 : 2016年8月4日(木)-5日(金)
場 所 : 北海道大学 創成科学研究棟 5階大会議室
(札幌市北区北21条西10丁目)
8月4日(木)
【公開】 科学研究費「生物規範工学」 公開講演会
10:00-10:30 山本 拓矢 先生(北海道大学・准教授)
「環状両親媒性高分子によるベシクル構築とゲスト包摂による物性変化」
10:30-11:00 前田 義昌 先生(東京農工大学・助教)
「珪藻が生産する多孔質バイオシリカに基づくバイオミメティクス」
11:00-11:30 安井 隆雄 先生(名古屋大学・助教)
「ナノワイヤ構造体によるセミの翅の物理的防御機構の模倣」
11:30-12:00 玉川 雅章 先生(九州工業大学・教授)
「サイトカイン濃度勾配による好中球の液中内運動機構とその応用」
12:00-12:30 津守 不二夫 先生(九州大学・准教授)
「磁性粒子分散柔軟材料を用いた人工繊毛の開発」
12:30-13:10 招待講演 Dr. Richard Leschen (Landcare Research, New Zealand Arthropod Collection)
“Coleoptera Cuticles: from Calcium deposition to Attachment Structures”
ご出席をご希望の方はフォーマットをご利用の上、7月22日(金)までに下記お申し込み先にご連絡ください
===<お申込み用フォーマット>====〆切:7月22日(金)===========
2016年8月4-5日 生物規範工学公開講演会(札幌)
ご所属:
ご氏名:
メールアドレス:
=======================================================
◆お申込み先◆
「生物規範工学」領域事務局
E-mail:office@poly.es.hokudai.ac.jp
【非公開】 科学研究費「生物規範工学」 全体会議
14:00-15:00 A01班
野村 周平 先生(国立科学博物館・研究主幹)(30分)
「A01-1班:バイオミメティクス・データベース構築―2016年度前半の取り組み」
長谷山 美紀 先生(北海道大学・教授)(30分)
「バイオミメティクス画像検索基盤の拡張 -オントロジーとの連携-」
15:00-16:00 B01-1班
平井 悠司 先生(千歳科学技術大学・専任講師)、黒川 孝幸 先生(北海道大学・准教授)(60分)
「生物規範界面デザイン: トライボロジー界面の創製」
16:00-17:00 B01-2班
木村 賢一 先生(北海道教育大学・教授)、吉岡 伸也 先生(東京理科大学・准教授)(60分)
「モスアイ構造-機能の多様性、自己組織化による構造形成過程、構造的揺らぎを許した高機能性」
17:00-18:00 B01-3班
細田 奈麻絵 先生(物質・材料研究機構・グループリーダー)(30分)
「B01-3班研究進捗報告」
前田 浩孝 先生(名古屋工業大学・助教)(30分)
「放熱特性を向上させる新しい表面の設計」
19:00 懇親会
8月5日(金)
【非公開】 科学研究費「生物規範工学」 全体会議
09:00-10:00 B01-4班
光野 秀文 先生(東京大学・特任助教)(10分)
「昆虫-昆虫相互作用 ガ類フェロモンブレンドの受容機構解明」
北條 賢 先生(神戸大学)(10分)
「昆虫-昆虫相互作用 クロオアリ炭化水素センサの機能特性」
森 直樹 先生(京都大学・教授)(20分)
「昆虫/微生物相互作用」
奥田 隆 先生(農業生物資源研究所・上級研究員)(20分)
「環境応答・適応」
10:00-11:00 B01-4班
劉 浩 先生(千葉大学・教授)(15分)
「生物規範メカニクス・システムの学理解明へ」
木戸秋 悟 先生(九州大学・教授)(15分)
「周期的力学場による細胞メカノシグナル入力のゆらぎ特性解析」
小林 剛 先生(名古屋大学・講師)(15分)
「細胞メカニクス・システム:細胞の基質硬度と重力の感知機構」
安藤 規泰 先生(東京大学・助教)(15分)
「昆虫の羽ばたき飛行における外骨格構造の機能」
11:00-12:00 C01班
石田 秀輝 先生(東北大学・名誉教授)(20分)
「持続可能な社会創生とバイオミメティクス」
古川 柳蔵 先生(東北大学・准教授)(10分)
「環境制約下に求められる暮らしの価値とその実装」
岸上 祐子 先生、須藤 裕子 先生(東北大学・特任准教授)(10分)
「技術マッチングに向けたオントロジー工学の応用」
山内 健 先生(新潟大学・教授)(20分)
「生き物とのセレンディピティを支援するデータベースの構築―モノづくりからマチづくりまで」
(10/4更新)[2016.10.20-21@名古屋] 5th Nagoya Biomimetics International Symposium (NaBIS)
5th Nagoya Biomimetics International Symposium (NaBIS)
日 時:2016年10月20日(木)11:00~17:30 / October 20th (Thu.), 2016, 11:00-17:30
10月21日(金)10:00~16:00 / 21th (Fri.) , 2016, 10:00-16:00
会 場:名古屋工業大学 4号館1階ホール/ Nagoya institute of Technology (NITech)
〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町 / Gokiso, Showa-ku, Nagoya 466-8555, Japan
http://www.nitech.ac.jp/eng/access/index.html
主 催:名古屋工業大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所 / NITech, AIST
共 催:文部科学省 科学技術研究費補助金(新学術領域)「生物規範工学」 / Grant‐in‐Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)「Innovative Materials Engineering Based on Biological Diversity」
協 賛:高分子学会 バイオミメティクス研究会、NBCIバイオミメティクス分科会 / Research Group on Biomimetics of The Society of Polymer Science, Japan,Branch Meeting on Biomimetics of Nanotechnology Business Creation Initiative (NBCI)
定 員:150名
エンジニアリングネオバイオミメティクスを指向した表面・界面,材料に関する最先端の研究を展開している国内外の第一線の研究者を招き講演会を開催する。また、産学官をはじめ、異分野領域に所属する研究者、技術者の交流の場として広く開放する。
Since 2012, Grant‐in‐Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Leader: Prof. Masatsugu Shimomura (Chitose Institute of Science and Technology)) has organized Nagoya Biomimetics International Symposium (NaBIS) to provide the world community with opportunities to meet and discuss most updated topics, in particular, surface/interface and materials, in engineering neo-biomimetics. We have pleasure in announcing that the 5th NaBIS will be held in Nagoya from October 20th through 21th, 2016. We look forward to having the pleasure welcoming you to the 5th NaBIS.
Program (tentative)
10/20(Thu.)
11:00−11:05 Opening Remarks
Prof. Masatsugu Shimomura (Chitose Institute of Science and Technology, Japan)
11:05−12:05 (Chair Dr. Atsushi Hozumi)
Prof. Lei Jiang (Chinese Academy of Sciences, China)
「Smart Interfacial Materials from Super-Wettability to Binary Cooperative Complementary Systems」
12:05ー13:00 Lunch
13:00ー13:30 (Chair Dr. Chihiro Urata)
Prof. Raju Gupta (IIT Kanpur, India)
「Biomass Waste-Derived Carbon Nanostructures and Their Metal Oxide Composites for Waste Water Treatment Applications」
13:30ー14:00
Prof. Michinari Kohri (Chiba Univ., Japan)
「Biomimetic Structural Colors Inspired by Bird Feathers」
14:00ー14:30
Prof. Hyuneui Lim (KIMM, South Korea)
「Nature inspired nanosurfaces and beyond」
14:30ー15:00
Dr. Chihiro Urata (AIST, Japan)
「Anti-sticking properties of self-lubricating organogels (SLUGs) inspired by slug’s skin」
15:00ー15:15 Break
15:15ー15:45 (Chair Dr. Matt W. England)
Prof. Animangsu Ghatak (IIT, Kanpur, India)
「Bio-inspired Adhesion and Locomotion of Soft Objects」
15:15ー15:45 (Chair Dr. Matt W. England)
Dr. Takuya Ohzono (AIST, Japan)
「Sliding Friction on Shape-Tunable Wrinkles」
15:45ー16:15
Mr. Takashi Kushibiki (Shimadzu, Japan)
「X-ray CT Observation of Living Things」
16:15ー17:30 Poster Session
18:30 Banquet
オールデイダイニング パーゴラ / PERGOLA
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 名古屋マリオットアソシアホテル 15F
Fee : 6,000 JPY
http://www.associa.com/nma/restaurant/pergola/
10/21(Fri.)
10:00ー11:00 (Chair Dr. Atsushi Hozumi)
Prof. Tom McCarthy(UMass, Amherst, USA)
「Water and its Affinity to Hydrophobic Surfaces」
11:00ー11:30 (Chair Dr. Tomoya Sato)
Prof. Yuji Hirai (Chitose Institute of Science and Technology, Japan)
「AFM friction measurements of the insect scale surface」
11:30ー12:00
Prof. Krishnacharya(IIT, Kanpur, India)
「Mechanically Tunable Adhesion/Friction of PDMS wrinkles」
12:00ー13:00 Lunch
13:00ー13:30 (Chair Dr. Liming Wang)
Prof. Syuji Fuji (Osaka Institute of Technology, Japan)
「Particle stabilized soft dispersed systems as a platform towards adhesive materials」
13:30ー14:00
Prof. Takayuki Kurokawa (Hokkaido Univ., Japan)
「Effect of Fibrous Skeleton at Clingfish Suction Pad」
14:00ー14:30
Prof. Hirotaka Maeda (NITech, Japan)
「Thermal Management using Diatom Shells」
14:30ー14:50 Break
14:50ー15:20 (Chair Prof. Syuji Fuji)
Prof. Daisuke Ishii (NITech, Japan)
「Biomimetic Liquid Manipulation on structured surfaces」
15:20ー15:50
Prof. Haeshin Lee (KAIST, Korea)
「CATECHOL Batteires: Improvement of Battery Performances by Catechol and its Deriveative Adhesive Molecules」
15:50ー16:00 Closing remarks
Prof. Toshihiro Kasuga (NITech, Japan)
参加申し込み方法:
1. 氏名(日本語・英語)
2. 所属(英語)
3. 職名または学年(日本語)
4. 連絡先(メールアドレス)
5. 交流会参加の有無
を明記の上、E-mail: office@poly.es.hokudai.ac.jp までお申し込みください。
参加登録締め切り:10月14日(金)
参加費は無料です。
なお、ポスターセッション(20件)を予定しております。
テンプレートを利用して頂き、E-mail: office@poly.es.hokudai.ac.jp までお申し込みください。
ポスター要旨締め切り:9月9日(金)
※ 締切日が変更となりました。ご注意ください。
テンプレートURL:http://www.meme.to/biomimetics/hozumi/
(6/17更新)バイオミメティクス塾 生物から学ぶ「第1回最適な形の創成」
バイオミメティクス塾 生物から学ぶ「第1回最適な形の創成」を開催致します。
日 時:2016年6月15日(水) 13:00-17:00
会 場:東京大学 本郷キャンパス 1号館15室(東京都文京区本郷7-3-1)
主 催:NPOエコデザイン推進機構、物質・材料研究機構生物から学ぶナノテクノロジークラスター、新学術領域「生物規範工学」 参加費:1,000円(主催団体メンバーと学生は無料) 申 込:氏名、勤務先、連絡先(e-mail)を明記の上、E-mailにて下記までお申し込みください。
宛 先:細田奈麻絵、e-mail: Hosoda.Naoe@nims.go.jp
(メールのタイトルにバイオミメティクス塾参加申込とご記入ください)
締 切:2016年6月13日(月)
プログラム
13:00-14:30 前昆虫科学連合代表、京都大学名誉教授 藤崎憲治
「昆虫の進化と形態-バイオミメティクスの基礎として-」
14:40-16:10 京都大学大学院工学研究科機械理工学専攻教授 西脇眞二
「トポロジー最適化に基づく形状創成とその考察」
16:20-16:50 国際標準化バイオミメティクスTC266WG3エキスパート 阿多誠文
「新しく発行された国際標準化”Biomimetics” Biomimetic structural optimizationの紹介」
2016年5月12日の日経産業新聞に平坂雅男先生(評価グループ)が掲載されました
2016年5月12日の日経産業新聞に平坂雅男先生(評価グループ)が掲載されました
日経産業新聞 2016年5月12日
『「生物模倣」海外開拓で利点 製品に応用、国際規格定まる
高分子学会 常務理事 平坂雅男氏』
https://biomimetics.es.hokudai.ac.jp/press/%E6%97%A5%E7%B5%8C%E7%94%A3%E6%A5%AD%E6%96%B0%E8%81%9E-5/
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(5/11掲載)6/6開催 国立科学博物館企画展「生き物に学び、くらしに活かす 博物館とバイオミメティクス」併設講演会
国立科学博物館企画展「生き物に学び、くらしに活かす 博物館とバイオミメティクス」併設講演会を開催致します。
主題:Open Scienceとバイオミメティクス ~生物から工学への技術移転のために~
趣旨:「生物に学ぶ」という考え方は古くからあり、特に日本人には馴染み易い考え方です。今世紀になって、バイオミメティクス(生物模倣)に対する世界的な関心が高まっており、すでに産業分野では国際標準化が発効されるに至っています。生物多様性は、長い時間をかけて様々な環境において生物が生存してきた進化適応の結果だと考えることができます。バイオミメティクスは、生物の生き残り戦略に学ぶことで、資源やエネルギー、気候変動等の現代社会が抱える喫緊の問題を解決し持続可能性のための技術革新をもたらすものと期待されています。
生物に学ぶ総合的なエンジニアリングである「生物規範工学」を実現するためには、情報科学を駆使することでビッグデータである膨大な生物学の知見を工学に技術移転する必要があります。今般、「生き物に学び、くらしに活かす 博物館とバイオミメティクス」企画展では、自然史学とエンジニアリングの異分野連携の基盤となるOpen Scienceについて、科学技術政策、博物館、先端計測、情報科学、企業応用、等様々な分野から話題を提供して頂く講演会を併設することにしました。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
日 時:2016年6月6日(月) 13時より
会 場:国立科学博物館日本館 講堂
定 員:120名
受 付:当日先着順 会場にて12:30から受付開始
入場料:企画展ならびに併設講演会には常設展示入館料をお支払い下さい
主 催:科研費新学術領域「生物規範工学」
共 催:独立行政法人国立科学博物館、高分子学会バイオミメティクス研究会
事前申し込みは承っておりません。当日先着順となりますのでご了承ください。
プログラム:
13時00分
挨拶
国立科学博物館 林 良博館長
13時10分
基調講演 Society5.0とOpen Science
文部科学省科学技術・学術政策研究所 川上 伸昭所長
13時40分
問題提起 「工学が生物を学ぶ」ことの重要性
北海道大学名誉教授 下澤 楯夫先生
14時10分
招待講演 JSTにおけるOpen Scienceへの取り組み
科学技術振興機構 白木澤 佳子理事
14時40分
自然史博物館の標本データの発掘とバイオミメティクス
国立科学博物館・名誉研究員 松浦 啓一先生
15時10分 休憩
15時20分
ナノスーツ法:SEM観察法の新潮流
浜松医科大学 針山 孝彦先生
15時50分
BioTRIZによる生物データから工学への技術移転
新潟大学 山内 健先生
16時20分
情報工学によるバイオミメティクスの実用化に向けて
日立製作所 宮内 昭浩先生
16時50分
閉会
文部科学省科学研究費 新学術領域 「生物規範工学」領域代表 下村政嗣
【2016.4.18】テレビ東京・ワールドビジネスサテライトにて「国立科学博物館 企画展「生き物に学び、くらしに活かす 博物館とバイオミメティクス」」が放送されました
独立行政法人国立科学博物館、科研費新学術領域「生物規範工学」主催の国立科学博物館上野本館にて開催中の企画展「生き物に学び、くらしに活かす 博物館とバイオミメティクス」がテレビ東京・ワールドビジネスサテライトにて放送され下村政嗣研究代表(千歳科学技術大学)、篠原現人先生(国立科学博物館)が出演しました。
テレビ東京 ワールドビジネスサテライト
WBSニュース “ものづくり”を変える!?
2016年4月18日(月)23:00~
国立科学博物館で19日から、バイオミメティクスにちなんだ展示会「生き物に学び くらしに活かす」を開催します。バイオミメティクスとは、生物の持つ形や機能をヒントにして新たな素材や製品を作り出す技術です。展示会では蓮の葉の撥水効果を利用した傘や、汚れがつかないカタツムリの殻をまねた外壁タイル、カジキの皮膚を真似た競泳用の水着など、すでに製品化されているものが数多く紹介されています。シャープは、生物の特徴を製品開発に生かすため「ネイチャーテクノロジー推進プロジェクトチーム」を3年前に立ち上げました。扇風機やエアコンなど26の製品を商品化しています。去年9月に発売した空気清浄器は、トンボの羽の特徴を生かしています。トンボの羽は、ギザギザでくぼんだ部分に空気の渦ができて、効率よく風を流すといいます。生物の特徴を生かすことで開発期間を短くでき、開発費用も抑えられるといいます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_109977/
国立科学博物館叢書⑯「生物の形や能力を利用する学問 バイオミメティクス」(東海大学出版部)が出版されました。
ヘッドライン
新学術領域メンバーが執筆・編集した国立科学博物館叢書⑯「生物の形や能力を利用する学問バイオミメティクス」(東海大学出版部)が出版されました。
本書はバイオミメティクスの歴史や研究背景を丁寧に説明し、さらに「歩行生物」、「遊泳生物」、「飛翔生物」、「生物学情報」という新しい切り口で「バイオミメティクス」を紹介する一般向けの書籍です。
https://www.press.tokai.ac.jp/bookdetail.jsp?isbn_code=ISBN978-4-486-02098-1
編著
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篠原現人・野村周平
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執筆者
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新学術領域「生物規範工学」メンバー24名
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出版社
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東海大学出版部
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サイズ
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B5判
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ページ数
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153頁
|
ISBNコード
|
978-4-486-02098-1
|
コード
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C3345
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発行月
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2016年03月
|
書籍「生物学のための水と空気の物理」が発刊されました。
「生物学のための水と空気の物理」
ISBN978-4-86043-450-2
原著者:マーク・W・デニー(Mark W. Denny)
訳者:下澤 楯夫(総括班、評価グループ)
出版社:エヌ・ティー・エス、東京
出版日:2016年2月25日
出版物形態:B4版、444ページ、単著、教科書
下澤楯夫先生(評価グループ、北海道大学名誉教授)が翻訳された「生物学のための水と空気の物理」( Mark W. Denny 原著)が発売となりました。
水と空気は、全ての生き物の「揺りかご」である。誰でも、魚、エビ、クジラ、コンブなどは海の生き物で、セコイア、ハチドリ、キリン、トンボなどは陸棲だと知っている。陸棲と水棲では、生きる仕組みが大きく異なり、枝分かれしている。しかし、その違いを水と空気の物理的性質の違いで上手く説明できる生物学者は、僅かしかいない。本書は、その解消を目的としている。
生物学的な機能の全ては特定の構造に裏付けられており、生物は全ての機能的構造を常温常圧で作り出す技術を持っている。本書は、生きる仕組みの進化が「水と空気の物理」に如何に拘束され何が許されていたのか、を解説している。単に生物の構造を真似るバイオミメティクスから、生物機能の動作原理を解明して我々の技術に転化する「生物規範工学」を目指す次世代には、必携の書である。
我が国では、生物学者の多くは物理や数学が嫌いで、その訓練を余り受けていない。また殆んどの工学系では、大学レベルの生物学教育を受ける機会さえない。明治以来150年間の、このような人材養成の分業化(縦割り積み上げ教育)によって、生物系研究者と工学系研究者の知識基盤が乖離してしまい、情報交換や相互作用が殆んど起こらない状態に陥っている。自然科学のこの偏った構造は、社会の持続可能性に大きな危険をもたらす。少しでも早く持続可能性を高めるためには、物理・工学系と生物系自然科学の間の知識基盤の乖離を埋め、偏りのない自然理解を進める必要がある。しかし、初等中等教育に始まるこれらの乖離を解消できるのは、長い年月の後になるであろう。
持続可能性の高い健全な社会への、現実的で確実な方策としては、「物理や工学の言葉が分って他分野との共同作業を楽しめる生物学者と、生物学の言葉が分って生物学者との共同作業を楽しめる工学者を育てること」しかない。本書は、両分野を橋渡しできる数少ない教科書の一つである。
http://www.nts-book.co.jp/item/detail/summary/bio/20160200_148.html